迎鳳門の当初の名称は「東門」であり、創建年代は不明です。明代の成化年間に石造で建てられたもので、古代の門の中でも保存状態の良いものの一つです。門を出て平橋に向かい、烏木溪沿岸の柳の密な枝をくぐり、曲がりくねる静かな小道を経て、岱廟に入ると古代の飞鸯山に着きます。聳え立つ飞鸯山は、地面から浮いているように見え、まるで舞い上がっている鳳凰のようです。山頂の石は鳳鼎の如き、古城の遥か遠い西にある冠子山と対峙しています。この光景を古人はこう歌います：

九苞飛舞逼松関，宇宙霊奇蘊此間；

阿閣最宜栽碧樹，嘉名直欲肇丹山；

秦台箫管成双絶，缑嶺笙歌见一斑；

鳳徳未衰吾漸老，煙蘿日日往追攀。

（鳳凰が舞い上がり、霊気が集まって来るこの地方は大自然に恵まれ、名を良く知られており、神々もここで簫と笙を吹いたりしている。私は名声と人望が未だ衰えていないが、年を取って体が衰えているから、何とかして神々に近づきたい。）

古人はこの山と景観が天地の霊気を集めたと考え、飛鸯山を飛鳳山と、東門を迎鳳門と改名したのです。